心を込めて歌うのか、発声を究めるのか?という論点の落としどころ。

心を込めて歌うのか、発声を究めるのか?という所で、ボイストレーニング界隈では意見が分かれます。
そこには、「発声だけ磨いても人に響かなくては意味がない」という部分が多く反映されているのですが、ただ、「自分自身が心を込めたとしても、それが相手に伝わらなければ意味がない。」
という事を考えると、表現をする事でも最終的には技術の部分が重要になってくる。という事は否定できなさそうです。
そうなった時に、では「表現する」ことの技術的な部分とは、具体的に何を磨いていけば良いのか?という事なのですが、私はそれを「質感」と捉えています。
声には様々な質感があります。「高音域がきれいに出ている感じ」「音が伸びる感じ」「低音がつきあげられるような感じ」「太い声が安定して出ている感じ」という様な質感です。
技術的な部分では、最初にどうしても「音程を正しく歌う」「声量が負けないように歌う」という所から始めることが多く、逆にそれらが出来るようになってくると、その後でどうするか?という所で既に行き詰ってしまう方が多いのです。そこで是非考えて行きたいのが

  • 自分の声魅力はどんなところなのか?
  • 自分の声で表現できる表現の幅はどこになるのか?
  • (雰囲気や、歌っている自分をトータル的にどう魅せていきたいのか?

この3つに特にフォーカスすることによって、歌は劇的に変わっていきます。
勿論、音楽理論的な部分(コード進行や、そのコード進行の中のどの音の部分を今自分が発声しているのか)や、トータル的な体の使い方、それ以外にも、柔軟性など、色々な研究は必要ですが、
「わぁ~」っと第一声めが特に重要で、ご自分だけの質感を出すには、色を研究するのが一番だと考えいます。
ご自分が楽器として使っている「体」から発せられる声について、鏡の法則ではありませんが、しっかりと今一度見つめてみると新たな発見が出来ます。

 

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